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サプライチェーンを解説!被災した際のリスクと対策もご説明します!

「サプライチェーン」はアメリカで論じられ始めた経営用語の1つです。
製造業や小売業界で必ず聞く「サプライチェーン」を具体例とともに解説します。

また、サプライチェーンの災害対策にどのように取り組めば良いのか分からない企業担当者のために、被災した場合の影響や災害対策をご紹介します。

サプライチェーンとは

商品の多くは、さまざまな原材料が組み合わさって製造されて、小売店などを通して私たち消費者の手元に届きます。
たとえ一次産品の米や小麦などといった農作物であったとしても消費者の手元に届くまでには、商流や物流などいくつか工程があるでしょう。

このような、商品が生産者から消費者に届くまでの工程「調達・製造・物流・販売・消費」、供給(supply※サプライ)を鎖(chain※チェーン)に見立て、ひとつの流れとして捉えることから、サプライチェーンと呼ばれています。

サプライチェーンを具体例から考える

食品スーパーのビールを例にサプライチェーンを考えます。

ビールのおいしさに目覚めるのは、「20代」「社会人になってからの飲み会」がトップのようです。
仕事終わりに食品スーパーに立ち寄るとつい買ってしまうビール。食品スーパーの棚に陳列され、私たちが購入するまでをのぞいてみます!

まず、ビールの原材料は麦芽とホップと水です。
麦芽とホップは農場で生産され、水は製造工場で採水、ろ過、殺菌・洗浄されて流通します。2018年時点、日本国内で生産されているビールの生産量は5,108,300キロリットルで国別生産量は7位です。

大量に生産、流通されているビールが、麦芽やホップ、水からビールになり食品スーパーなどの店頭に並ぶまでには、生産者や農協、生産資材メーカー、製造メーカー、運送業者、小売店(食品スーパーなど)とさまざまな、企業が関わります。このように企業間の取引がつながることで、私たちはビールを購入することができます。

例えば製造メーカーは、生産資材メーカーから仕入れた麦芽やホップ、水を加工してビールを製造します。ビールは、私たち消費者の需要に応じて製造、そして出荷されて食品スーパーなどの店頭に並びます。

このように、私たちがビールを購入するまでには、サプライチェーンを構成するさまざまな企業の活動がつながり、成り立っています!

参考:Asahi ニュースリリース “初めてのビール”の印象はイマイチ!? ビールの魅力は年齢・経験とともに高まる!
参考:キリンホールディングス キリンビール大学」レポート 2018年 世界主要国のビール生産量

サプライチェーンの被災と事業活動

サプライチェーンが被災した場合、商品が生産者から消費者に届くまでの工程、ひとつの流れが途絶される可能性があります。
例えば、製造メーカーが被災した場合、商品が生産されなくなり消費者は商品を購入することができなくなる事態が想定されます。また企業では、緊急事態への対策が不十分な場合、以下の影響によって深刻な事態に陥ってしまうおそれがあります。

サプライチェーンの被災と3つ影響

・サプライチェーンの途絶によるビジネスチャンスの喪失
・サプライチェーンの寸断による事業活動の縮小
・サプライチェーンを復旧できないことによる顧客離れと業績悪化
など。

企業はすみやかに事業復旧・継続ができなければ、倒産など事業存続に関わるリスクがあるため、平時からサプライチェーンの途絶、寸断を防ぐ対策を打つ必要があります。

災害からサプライチェーンを守るための対策

災害発生時、サプライチェーンを守るためにどのような対策に取り組めば良いのか、主な災害対策をご紹介します!

事業継続計画(BCP)の策定・展開・浸透

事業継続計画(BCP)とは、企業が災害やテロなどの緊急事態に直面したとき、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

事業継続計画ではリスク発生時の最善と考えられる対応をまとめて、防災訓練を通して社員に浸透させ、対応の効果測定を行います。
そのため一度策定しただけでは終わりではありません。定期的に添削して何度もブラッシュアップする必要があります。
企業にとって重要な存在である従業員や資産を守る側面もあるため、策定はもちろん、緊急事態に機能するよう防災訓練以外でも社内に周知することを徹底しましょう。

BCPの必要性や策定方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

拠点の分散

サプライチェーンが途絶、寸断された場合、企業はビジネスチャンスの喪失や顧客離れなどリスクが想定されます。
可能な限り損失を抑えるために平時から原材料の調達先や商品の生産拠点などを分散させておくと良いでしょう。

サプライチェーンマネジメント(SCM)

サプライチェーン・マネジメント(SCM)とは、「モノの流れ」と「お金の流れ」と「情報の流れ」を結びつけて、サプライチェーン全体で情報共有、連携し管理する経営手法のことです。

サプライチェーン全体を最適化して、商品の供給を効率化させることが可能で「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ作る」という、いわゆる「ジャスト・イン・タイム」な生産プロセスの構築が容易になるのが特徴です。

近年では、東日本大震災など大規模な災害の影響で事業継続計画(BCP)の視点でのサプライチェーン・マネジメントが求められるようになりました。
しかし、災害対策視点だけからの設計をすることは最適ではありません。基本的なサプライチェーンマネジメントの考え方を進化・発展させて、災害対策との両立を図りましょう!

参考:災害対応の新たなあり方-事業継続計画(BCP)の新しいパラダイム

サプライチェーンと事業を守るための活動をしましょう!

サプライチェーンを被災から守ることは、事業継続の視点でとても重要です。

緊急事態に直面した時にすみやかな事業継続を実現するためには平時から対策することが重要であり、対策が不十分であればサプライチェーンが途絶・寸断されるリスクがあります。

事業継続計画書(BCP)策定やサプライチェーンマネジメント(SCM)に取り組むなど、企業担当者は自社を守るための活動に取り組みましょう!

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