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企業の落雷対策の必要性!リスクを知って適切な対策を

落雷リスク

落雷対策を適切に行っている、という企業は少ないかもしれません。いつ発生するかもわからず、具体的な被害もイメージしにくいため、後回しにしている企業が実に多いのが現状です。しかし、企業における落雷への予防は必要な災害対策です。落雷の発生状況や企業が受ける被害、具体的な対策方法などについてまとめています。事業者として落雷から発生する被害を知り、対策への考え方を深めましょう。

日本における落雷の発生状況

日本の落雷発生状況
まずは、どれくらい落雷が発生しているかを知っておきましょう。2018年における全国の落雷数は500,000件、そのうち関東甲信越地方は162,300件、東海地方は58,900件、九州や沖縄では84,700件にものぼります。(参照:雷統計データ 落雷情報・雷対策・落雷証明書の発行など、雷専門の気象予報会社 フランクリン・ジャパン)

それほど落雷が発生しているのかと驚かれた方もいるかもしれませんが、これが現実です。もちろん気象条件などさまざまな要因で発生件数は変わってきますが、それでも1年にこれほどの落雷が起きているのです。

例年、ゴールデンウィーク明けあたりから落雷の数が増加する傾向にあります。5月から10月ごろにかけて多く発生し、7~8月の時期はもっとも数が多くなる傾向です。基本的に夏場に多く発生しますが、2018年に関しては平年よりも少なくなりました。(参照:同上)

このように、落雷は決して対岸の火事ではなく、いつ我が身に降りかかってもおかしくありません。では、具体的に落雷によって企業にはどのような被害が生じるのでしょうか。

参考:
FRANKLIN JAPAN「雷統計データ」

落雷によって企業が受ける被害

落雷における企業の被害
雷など滅多に落ちない、と考えていませんか?地上にある設備や建物、人などに直接雷が落ちることを「直撃雷」と呼びますが、何も雷の被害は直撃雷だけではありません。たとえば、誘導雷による被害が考えられます。

「誘導雷」とは、落雷が発生したときに周辺のアンテナや電話線などに大きな電流、電圧が発生することを指します。この誘導雷は、電線などを経由して建物内に侵入し、電気製品にダメージを与えるのです。数キロ先離れた場所に落ちたケースでも、誘導雷が起こり電気製品を壊してしまうことも珍しくありません。

また、「逆流雷」による被害も考えられます。これは避雷針を通じて大地に流れた雷が、電源線および通信線へ雷電流の一部が逆流して流出される現象です。誘導雷にしろ、逆流雷にしろ、自社に直接落ちなくても甚大な被害をおよぼす可能性があることを理解しましょう。

では、具体的に企業にどのような被害が生じるのでしょうか。
一つにはIT機器の破損、データの消失などが挙げられます。落雷が発生すると高い電圧によりIT機器に大きな影響を与えます。現代社会でビジネスを行う企業にとって、パソコンは必須のアイテム。それが使えなくなると、業務に多大な影響を受けるのは明らかです。

パソコンが壊れてしまうと、各種書類作成やダウンロードができなくなる、外部とのメールやデータのやり取りができなくなるといった被害が考えられます。インターネットでのリサーチ程度ならスマホやタブレット端末で可能ですが、複雑な資料やエクセル表などの作成、大容量の資料のやり取りはパソコンなくしては難しくなるでしょう。

また、特に困るのは大切なデータを失うかもしれないことです。パソコンには重要なデータが大量に保存されているケースが少なくありません。それが一瞬で破壊され、取り出せなくなるのは大きな損失につながる可能性があります。もしかすると、これまで蓄積してきた顧客のリストなどもすべてなくしててしまうかもしれません。周辺機器にもダメージを受けることもあるため、のちに新たな機器をすべて買いそろえなければいけなくなり、コストもかかります。

被害は目先のことだけではありません。パソコンなど電子機器が使えなくなることによって、取引先や顧客に商品、サービスを提供できなくなることも考えられます。そうなると大きく信頼を失うことになりかねず、今後事業を継続することが難しくなるかもしれません。

すぐに復旧できればよいのですが、もしデータがバックアップごと破壊されてしまったとなると、それも難しくなるでしょう。また、資金的な問題で、すぐには電子機器を入れ替えられないかもしれません。

取引先や顧客がどんどん離れていき、必然的に事業を縮小せざるを得ないことも想定できます。最悪のケースだと、そのまま倒産といったことも考えられます。では、このような最悪の事態を未然に防ぐにはいったいどうすればよいのでしょうか。

参考:
東北物産株式会社「雷対策は万全ですか?落雷による被害は『直撃雷』『誘導雷』『逆流雷』に大別されます」
SHODEN「雷害対策の必要性」
PC USER「落雷から大切なPCやデータを守るためのポイント1/3」

落雷対策の方法

落雷対策
雷によって電子機器に多大な影響をおよぼす過電流、過電圧のことを「雷サージ」と呼びます。企業が雷による被害を防ぐためには、この雷サージへの対策が必須となります。

避雷針を設置しているので安心、と考えるかもしれませんが、それでは雷サージを防げません。確かに避雷針があれば建物への直接的なダメージは避けられるかもしれませんが、雷サージはあらゆる場所から侵入します。とくに、最近の企業環境においては機器のネットワーク化も進んでいるため、侵入経路が非常に多いのが現状です。

そのため、雷への被害に備えるには、まず雷サージの侵入経路をしっかり把握しなくてはなりません。代表的な侵入経路として、オフィスビルの屋上などに設置してあるアンテナや避雷針などが挙げられます。また、電源線や信号線、電話線などのほか、接地から侵入するといったケースまであります。

具体的な対策として、「雷サージ保護システム」の導入が挙げられます。雷サージが発生したとき電子機器などにダメージがおよばないようにするシステムで、これによって機器やデータの破損を回避できる可能性が高くなります。誘導雷の発生を完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、それを侵入させないように手を打つことができます。

雷による企業への被害は、雷サージばかりではありません。電子機器やデータの破損は確かに痛手ですが、直撃雷によって建物が損傷する、火災が発生するといった被害も考えられます。こうした被害を防ぐためのシステムも存在するので、それらを導入することで直撃雷による被害も最小限に食い止められるでしょう。

サービスを提供する企業によって名称は異なりますが、システムの目的は雷による建物の火災、損傷などを防ぐことです。落雷を防ぐことはできないため、落ちることを予測し、避雷針を設置して受け止めた雷の電流をスムーズに地面まで流します。最初から電流の通り道を作っておこうとする考え方です。

雷が建物に直撃してしまうと、人的な被害が出てしまう恐れもあるでしょう。従業員が感電して火傷を負うといったリスクも考えられます。雷のエネルギーはすさまじく、一瞬にして数十万アンペア、数億ボルトの電気が流れるため、最悪人命に関わることもあります。

こうした理由から、企業が落雷対策をするのであれば、直撃雷と誘導雷、どちらの対策も必要となります。落ちた雷をスムーズに地面まで流すシステムと、雷サージによる被害を食い止めるシステム、この2つがそろって初めて十分な落雷対策といえるでしょう。

参考:
東北物産株式会社「雷対策は万全ですか?落雷による被害は『直撃雷』『誘導雷』『逆流雷』に大別されます」
SHODEN「サージ防護デバイス」
SANKOSHA「雷対策の基本的な考え方 雷保護システム」
Gigazine「雷に打たれると人はどうなるのか?」

まとめ

落雷被害によって事業の継続ができなくなる可能性は、どの企業にも起こりえることです。いつ災害が起きるかわからないからこそ、事前に万全の体制を整えておかねばなりません。雷の直撃を避けられても、電子機器やデータが壊れたとなると事業に大きな陰を落とすことになります。適切な落雷対策を施すことが、会社と社員、これからの事業を守ることになるでしょう。

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