企業の防災担当の皆様、毎年の防災訓練の企画に頭を悩ませていませんか? 限られた時間で、参加者の安全意識を高め、もしもの時に備えた行動を促す企画を立てるのは容易ではありません。
そこで今回は、ChatGPTで防災訓練の企画を劇的に効率化する方法を、防災士がわかりやすく解説します。
企業の防災対策で最も重要な「安否確認訓練」に焦点を当て、具体的なプロンプト例や注意点を詳しくご紹介していますので、ぜひ最後まで読んで、防災対策にお役立てください。
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目次
ChatGPTで安否確認訓練の企画書を作成するポイント
ChatGPTを活用して安否確認訓練の企画書を作成するときは、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
- 詳細なプロンプトを入力する
- 生成AIの運用ルールを遵守する
それぞれについて説明します。
詳細なプロンプトを入力する
ChatGPTは、入力するプロンプトの内容によって、その出力の質が大きく変わります。
自社独自の情報を盛り込んだ詳細なプロンプトを作成することで、より具体的かつ的確な回答を得ることができ、安否確認訓練の効率化につながります。
たとえば、以下のような漠然としたプロンプトでは、一般的な企画書の構成や骨子しか生成されません。
あなたは防災訓練に精通している専門家です。私は企業において安全確認訓練を導入するための企画書を作成しようと思います。最適な案を考えてください。
より良い回答を得るためには、一度のプロンプトで完璧な企画書を作成しようとせず、企画書の項目ごとに自社の状況や課題、詳細な情報をプロンプトに含めることが重要です。
生成AIの運用ルールを遵守する
ChatGPTは便利なツールですが、機密情報や個人情報の入力には注意が必要です。情報漏洩のリスクを考慮し、組織の規約に則った運用を徹底しましょう。
個人情報や機密情報を含む詳細な企画書を作成する際は、ダミー情報を入力する、ChatGPTのオプトアウト設定(※)を行うなどの対策が有効です。
※オプトアウト設定…ChatGPTに入力した情報を学習させないようにする機能のこと。
安否確認訓練の企画書作成に役立つChatGPTのプロンプト例
安否確認訓練の企画書をChatGPTで作成する際の、より詳細なプロンプト例を紹介します。
各項目をステップ1〜5に分け、具体的な質問例と合わせて解説します。
ステップ | 詳細 |
---|---|
1.目的の明確化 | 安否確認訓練を通して何を達成したいかを明確にする |
2.訓練シナリオの作成 | 災害発生時刻、災害の種類、想定される被害状況など複数のシナリオを作成する |
3.訓練の準備 | 訓練の実施に必要なもの、担当者や役割分担を明確にする |
4.訓練手順の策定(当日のスケジュール) | 訓練の日時、時間、場所、などを設定する |
5.評価方法 | 訓練の効果を評価する方法を検討する |
なお、ChatGPTは、あくまで企画書作成のサポートツールです。回答を鵜呑みにせず、内容を精査し、自社の状況に合わせて修正を加えてください。
免責事項
- 本記事は、ChatGPTの最新バージョンであるGPT-4o(有料版)を参考にしています。
- ChatGPTの回答は、必ずしも正確であるとは限りません。
- 本記事の内容は、あくまで参考情報であり、一切の責任を負いかねます。
ステップ1.目的の明確化|プロンプト例
機密情報以外の企業情報と、想定される災害の種類(地震、津波、台風、豪雨、高潮、大雪、火災、事故など)を入力し、訓練参加者に安否確認の重要性を理解してもらうための目的を明確にしましょう。
あなたは防災訓練に精通している専門家です。私たちは[企業名]、[業種業態]で従業員[従業員数]人を擁し、[所在地]に位置しています。我々の目的は、従業員の安全を確保し、災害発生時に迅速かつ適切な対応を実現することです。
とくに[想定する災害]を想定しており、以下の点に重点を置いて安否確認訓練を導入したいと考えています。
- 従業員の安全確保: 訓練を通じて、災害発生時に従業員が迅速かつ正確に対応できるようにする。
- 事業継続性の確保: 訓練を行うことで、災害時にも組織の機能をスムーズに維持する。
- リスク軽減: 災害による損害を最小限に抑え、復旧にかかる時間を短縮する。
- 法令や規制への遵守: 法的要件を満たすために、安否確認訓練を実施する。
以上の情報をもとに、我々の安否確認訓練の目的を具体的に記述してください。
企画書の冒頭に目的を明記し、さらに参加者へこの目的を周知することで、訓練の意義がより明確になり、参加者の主体性や積極性を引き出すことができます。
ステップ2.訓練シナリオの作成|プロンプト例
災害は常に想定外の事態を伴います。そのため、発生場所、規模、被害状況など、様々な状況を想定し、複数の訓練シナリオを作成することが重要です。
また、毎年訓練を実施している場合は、シナリオに変化を加えることも有効です。たとえば、災害発生時刻や種類を事前に知らせずに訓練を実施するなど、イレギュラーな要素を加えることで、社員の対応力をより高められます。
あなたは防災訓練の専門家です。私たちは[企業名]、[業種業態]で従業員[従業員数]人を擁し、[所在地]に位置しています。我々の目的は、従業員の安全を確保し、災害発生時に迅速かつ適切な対応を実現することです。
訓練シナリオの作成にあたり、以下の点に留意して[複数]のシナリオを生成してください。
- 災害発生時刻: 平日日中、休日日中、夜間、早朝、通勤時間帯など、さまざまな時間帯を想定してください。
- 災害の種類: 地震、津波、台風、豪雨、高潮、大雪、火災、事故など、多様な災害を想定してください。
- 想定される被害状況と対応行動: 各シナリオにおいて具体的な被害状況を設定し、それに対する具体的な対応行動を記述してください。
各シナリオは、現実に基づいた実現性の高いものであることが重要です。また、毎回少しずつシナリオを変更し、繰り返し訓練を行うことで臨機応変な対応ができるようにしたいと考えています。
例として、以下の情報を参考にしてください。
- 災害発生時刻: 平日日中(10:00 AM)、休日日中(2:00 PM)、夜間(11:00 PM)、早朝(5:00 AM)、通勤時間帯(8:00 AM)
- 災害の種類: 地震(震度6弱)、津波(高さ5m)、台風(風速40m/s)、豪雨(1時間に100mm)、高潮(高さ3m)、大雪(積雪30cm)、火災(オフィスビル内)、事故(工場内の化学物質漏洩)
- 想定される被害状況と対応行動: 各シナリオにおいて、従業員の避難ルート、緊急連絡方法、避難所設置、応急処置方法などの具体的な行動計画を記述。
これらの情報をもとに、我々の訓練シナリオを具体的に作成してください。
複数の訓練シナリオを比較・検討し、今回実施するものを選びましょう。
ステップ3.訓練の準備|プロンプト例
ステップ2で生成したシナリオに基づき、訓練の実施に必要なもの、担当者や役割分担を明確にしていきます。
ChatGPTに、テキスト形式、チェックリスト形式、表形式など、形式を指定することで、情報を整理しやすく、企画書への展開もスムーズになります。
以下の訓練シナリオから、訓練の実施に必要なもの、担当者、役割分担を明確にしてください。
[ステップ2で生成したシナリオをここに貼り付けてください]なお、以下の要素も盛り込んでください。
- 安否確認システム[システム名]の設定項目
- 従業員への事前通知の雛形(テキスト形式)
- 詳細な役割分担(表形式のテンプレート)
- 必要な物品とリソース(チェックリスト形式)
- 訓練当日までの準備スケジュール(1ヵ月前から当日まで表形式)
以上の項目をもとに、私たちの訓練準備についての企画書を具体的に記述してください。
安否確認訓練で設定すべき役割や物品が網羅的にリストアップされます。抜け漏れがないか、しっかりとチェックしましょう。
ステップ4.訓練手順の策定|プロンプト例
安否確認訓練の当日のスケジュールをより詳細に生成します。ステップ2・3で生成した内容を反映させ、実施日や時間、場所を確定します。
訓練シナリオと役割分担の情報を基に、安否確認訓練の当日のスケジュールを詳細に策定してください。
訓練シナリオ
[ステップ2で生成したシナリオをここに貼り付けてください]詳細な役割分担
[ステップ3で生成した役割分担(表形式)を貼り付けてください]訓練の日時、時間、場所
- 訓練の日時: [訓練の日時]
- 時間: [訓練開始時間] から [訓練終了時間] まで
- 場所: [訓練場所]
当日の訓練手順
- 訓練開始のアナウンス台本(テキスト形式)
- 安否確認メールの送信(テキスト形式)
- 従業員による安否確認システムへのログインと回答確認
- 回答数の自動集計と報告
以上の要素を基に、当日の訓練手順を具体的に記述してください。
詳細なタイムスケジュールが生成されます。何時に誰が何をやるかまで記載されているので、当日の流れがイメージしやすく、スムーズな進行に役立ちます。
ステップ5.評価方法|プロンプト例
安否確認訓練において、評価方法を設定しておくことは非常に重要です。
ステップ4で生成した当日のスケジュールを踏まえ、安否確認訓練の結果をどのように評価するのかを明確にしましょう。
あなたは防災訓練に精通している専門家です。安否確認訓練のスケジュールを基に、訓練結果をどのように評価するのかを検討してください。
安否確認訓練の当日のスケジュール
[ステップ4で生成した訓練手順の策定をここに貼り付けてください]訓練の評価と改善のために、以下の要素を必ず含めてください。
- 訓練後、従業員からフィードバックを収集
- 集計結果やフィードバックを基に訓練の効果を評価
- 問題点や改善点を洗い出し、次回の訓練計画に反映
以上の項目をもとに、訓練の効果を評価する方法を具体的に記述してください。
フィードバックの設問やアンケート例、各担当者が当日に着目すべきポイントなどもまとめて生成されます。訓練実施後のフィードバックを通じて、次回以降の訓練内容の改善につなげられます。
企画書だけでは終わらせない! 訓練で更なる防災対策を
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