日々進化を遂げる非常食。導入の基準は「おいしい」で選ぶ！

2011年3月11日に発生した東日本大震災から4年半の月日が経ち、各企業では次なる震災に備えて様々な「非常食」の開発が行われています。

これまでの非常食というと、長期間の保存が可能という優れた保存性と引き換えに、少なからず「味」の部分を犠牲にしている側面がありました。しかし、現在では各社の研究開発により、長期間の保存が効くだけではなく、本当においしいという評判で注目を集めている非常食が多数存在します。

今回はそんな「味」にもこだわった、最新の非常食をご紹介いたします！

非常食としては初！審査会でのお墨付きを獲得した「おいしい非常食」は種類が豊富

非常食が一般に定着してから、その安心・安全・美味しさを見分ける判断基準はないのかというニーズが高まってきました。そういった声に対応した一般社団法人防災安全協会は、災害時における必要性・安全性・衛生・味覚等の品質・機能性を判断基準とし、非常食の推奨品を審査しました。

その厳正なる審査で選ばれた“史上初”の非常食が、アルファフーズの「UAA食品おいしい非常食」です。

常温保存で製造日から5年間の長期保存ができるだけでなく、種類としても7品目名という豊富なバリエーションを揃え、その品質の高さに賞賛の声が集まりました。「生きのびる食事ではなく、生き返る食事」として、非常時でも心に生きる元気を与えてくれることでしょう。

非常食でもふんわり、やわらか、香ばしく。フェリシモのしっとりとした食感のおいしいパン

「非常食」と聞いて「乾パン」がイメージされる時代はもう過ぎました。今は、非常食として機能する「パンの缶詰」への注目度が高まり、食感を含めた味の評価も急上昇中です。

その中でも特にオススメなのが、ディコオリジナルの「非常食にもなるパンの缶詰」です。独自の特殊製法で開発され、焼き立てのパンをそのまま長期保存できる夢のような製品です。

非常食とは思えない、ふんわり、やわらかな仕上がりが特徴です。ラ・フランス、やまぶどう、にんじんという3種類の珍しいラインナップも魅力です。

温めなくてもおいしい非常食！グリコの「カレー職人」は3年保存

普段の生活であれば、レトルトカレーを食べる際に熱湯として当たり前に使用する「水」ですが、非常時には貴重な資源として少しでも無駄に使うことはできません。

そこで紹介するのが、江崎グリコの「常備用カレー職人」です。植物性油脂を使用しているため、常温でも美味しく、なめらかな食感が楽しめます。

3年間の長期保存が効くこともあり、若干値段が高そうに思えますが、通常のレトルトカレーと同等の価格帯のため安心して購入ができます。国民食として愛されるカレーは子どもにも人気が高いので、多めに備蓄しておいても良いかも知れません。

アレルギーにも配慮！水や熱を使わずに、そのまま食べれる非常食「やわらかご飯」シリーズ

「NV食品」という非常食をご存知でしょうか？新含気調理システム（Nitrogen Ventilation）という新技術を用いて作られ、これまでの非常食の形状である缶詰やレトルト食品よりも、美味しさの向上と、長期間の賞味期限を同時に実現した画期的な製品です。賞味期限は従来品の中でも最長クラスの5年まで伸ばすことに成功しています。

製品のラインナップとしても、やわらかご飯・白がゆ・梅がゆ・鮭がゆ・豚汁・筑前煮・ハンバーグ煮込み・ぜんざい・ロングキープブレッドと、家庭の食卓を意識した嬉しいメニュー構成になっています。

水や熱を使わず、手軽にそのまま美味しく食べられるのが大きなメリットです。さらに、従来まであった缶詰の容器の臭いや、レトルト食品の独特の焦げ臭がしないアレルギーに配慮した調理法を採用しているため、まさに非常食としてはうってつけの製品といえます。

災害時に嬉しい「おやつ」の非常食！気軽にカロリーを摂取できる、井村屋のえいようかん

非常食としてはこれまで、主に主食となるご飯類やおかずがメインでしたが、時には「甘いおやつ」で活力となるカロリーや糖分を補給したいものですね。

そんな要望にピッタリの非常食が、井村屋の「えいようかん」です。一箱につき5本入りとなっていて、1本あたり171カロリーというカロリー設定のため、気軽に口に運べます。

そして、5年間という長期保存が可能なため、緊急時のためにバッグの奥に入れておくのもいいかもしれません。手軽にパクっと栄養を摂取できるので、災害時には最適なおやつです。

あの“NASA”も認めた非常食！米国製サバイバルフーズは驚きの25年保存可能

「25年間」もの長い期間、保存することができる非常食なんて、今まで考えたことがあったでしょうか？サバイバルフーズは、その保存期間で、“NASA”をも認めさせるレストラン級の味のフリーズドライ加工食品の開発に成功しました。

驚きの保存期間を実現するのは、水分の最大98％を除去する高度なフリーズドライ技術と、窒素充填や脱酸素剤によって缶内の酸素を98％取り除くという、極限までの密封状態を作りあげることで成り立っています。

これにより、25年間買い替え不要でコスト削減が可能。栄養面でも、一度完成した調理品をフリーズドライ加工しているため、バツグンの栄養バランスを誇ります。米国陸軍や“NASA”の宇宙食としても採用されているため、安心感も得られる非常食です。

まとめ

災害時は日常と違うストレスに襲われます。誰かと遊んだり、出掛けたり、仕事したり、そんな自由は全て失われてしまいます。

そういったストレスが徐々に積み重なっていくと、食欲が低下し、従来の非常食では心もお腹も満たすことができなくなるかもしれません。

そんな状態を避けるためにも、今回ご紹介した各社の製品を参考に、保存期間だけに捉われずに、まずは“おいしい”を基準とした非常食選びをしてみてはいかがですか？