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【企業が使える防災クイズ】被災後を生き抜くための10の知恵

【企業が使える防災クイズ】被災後を生き抜くための10の知恵

「近い将来、大地震や噴火が発生するだろう」

最近では、そのようなニュースや情報も増えてきており、不安を抱いている方も多くいるでしょう。災害はいつ起こるかわかりません。企業は、従業員の安全確保のために、施設の整備やBCPの策定をしておくだけではなく、すべての従業員に正しい防災の知識を周知しておく必要があります。

その際、防災クイズを活用すると、ただ周知するよりも知識が記憶に残りやすいでしょう。

この記事では、実際に災害が発生した際に役立つ情報をクイズ形式でお伝えします。従業員はもちろん、従業員の家族や周りの大切な人を守るためにも、最低限の知識は必須です。従業員やその家族の防災意識を高めるために、ぜひクイズを活用してみてください。

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編集者:坂田健太(さかた けんた)

トヨクモ株式会社 マーケティング本部 プロモーショングループに所属。防災士。
2021年、トヨクモ株式会社に入社し、災害時の安否確認を自動化する『安否確認サービス2』の導入提案やサポートに従事。現在は、BCP関連のセミナー講師やトヨクモが運営するメディア『みんなのBCP』運営を通して、BCPの重要性や災害対策、企業防災を啓蒙する。

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【防災編】災害の準備に役立つクイズ

まずは、防災の基本となる「準備編」のクイズを紹介します。クイズはすべて「○か×」で回答できるようにしました。

【第1問】大人1人に必要な水は1日3リットルである


【解説】
大人1人に必要な水は1日3リットルです。私たちの身体の6~8割は、水が占めています。身体の水分量が減ると、さまざまな不調が現れます。
例えば、体重の約6%の水分が失われるだけで、頭痛やめまいなどの症状に襲われ、さらに10%まで失われると、筋肉の痙攣や意識障害などの重大な事態に陥ることがあるのです。そのため、防災の備えとして水は必ず用意しておきましょう。

(参考:農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」)

【第2問】生命線である水や食糧は1日分あればよい

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【解説】
災害発生直後は、支援物資が届くまで時間がかかることを想定し、最低でも3日分用意する必要があります。3日分の食糧と水が必要な理由としては、72時間(3日間)が生存率が急激に低下する分岐点となっているためです。これは「72時間の壁」などとも言われており、救出・救助のデッドラインを表す言葉として使われています。

また、東京都が定めている帰宅困難者対策条例では、企業は従業員を3日間オフィスに滞在させる必要があるとしています。3日分の用意が必要とされているのは、地震による二次災害が落ち着くまでに最低でも3日間はかかること、負傷者の救出・救助活動の妨げにならないようにするためという理由もあるのです。

以下の記事では、72時間の壁を越えるためのポイントや非常食について詳しく解説しています。ぜひ、こちらもあわせて参考にしてください。

3日分の水と食料は、最低限の準備です。可能であれば、1週間分の水と食糧を備えましょう。

【第3問】オフィスでは避難経路が確保できるよう、家具や什器を置く間隔は1m以上を確保する

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【解説】
避難経路を確保するためには、最低でも1.2m以上を確保しましょう。これは、建築基準法で定められている距離で、オフィスの主要通路の幅は一般的に肩幅が広い成人男子2人が、余裕を持たせてすれ違えることが基本となっています。

オフィス防災の基本については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。

【被災後編】震災から自分の身を守る知識クイズ

ここからは、震災後に役立つ知識に関するクイズを紹介します。災害に遭遇した場合は、とっさの判断が命取りになるかもしれません。自分や従業員の身を守るためにも、ぜひクイズにチャレンジして正しい知識を習得しましょう。

【第4問】家族がはなればなれのときに大きな地震が起きた場合、みんなの安否を確認するために携帯電話で連絡する

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【解説】
災害に遭遇したら、まずは家族の安否をスマホやメール、SNSなどで確認しましょう。しかし、災害が発生すると被災地への電話が大量に殺到し、回線が混雑してつながりにくい状況に陥ります。

連絡がとれなかったときのために、家族みんなの集合場所を事前に決めておきましょう。家・会社・学校など、今いる場所によって集合場所を決めておくのがおすすめです。たとえば、学校にいる場合はそのまま待機、家にいる場合は庭に出て待機などとしておけば、混乱を防げます。

企業においては、従業員の安否確認ができる体制を整えておく必要があります。さらに従業員が家族の安否確認をできるシステムを導入しておくと、安心して働ける職場環境を従業員に提供でき、さらに災害時に迅速に従業員の出社の可否を判断できるでしょう。

【第5問】NTTの災害用伝言ダイヤルの番号は171である


【解説】
災害時、通信各社の提供する「災害用伝言ダイヤル」を活用できます。災害用伝言ダイヤルとは、地震、噴火などの災害の発生により被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供される声の伝言板です。

【災害用伝言ダイヤルの使い方】
災害用伝言ダイヤルの使い方は、以下の通りです。

  • 171をダイヤル
  • ガイダンスに従って録音の場合は1、再生の場合は2をダイヤル
  • (暗証番号を付けて録音・再生を行うことも可能)
  • ガイダンスに従って連絡をとりたい方の電話番号をダイヤル
  • (03等の市外局番で始まる電話番号の場合は市外局番からダイヤル)

家族間などで暗証番号を事前に決めておけば、暗証番号付きで録音・再生を行うことも可能です。基本はガイダンスに従うだけで操作できるので、ぜひ利用してみましょう。

【第6問】エレベーターに乗っているときに大地震が起きた場合、外に出るために1階を押す

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【解説】
地震感知器が揺れを感知すると、エレベーターは最寄り階に自動停止します。停止後、自動的にとびらが開くので、速やかに避難しましょう。ただし、強い揺れが起きるとエレベーター塔内にある電気ケーブルやレールが損傷し、中に閉じ込められてしまうことがあります。そのため、地震を感知したらすべての階のボタンを押し、最初に止まった階でエレベーターから降りるのがおすすめです。

万が一、中に閉じ込められてしまった場合は、落ち着いてインターホン・非常ボタンから助けを呼びましょう。エレベーターの中には災害用の備品が置いてある場合もあるので、助けを呼んだ後に確認してみてください。

【第7問】地下鉄にいるときに大地震が起きた場合、立っていたら車両の中央に移動する


【解説】
地震の揺れを感じたら、立っているときは窓ガラスから離れ、車両の中央に移動しましょう。窓ガラスなどが急に割れる可能性もあり、近くにいると危険です。できるだけ車両中央の手すりや吊り革につかまり、両足でバランスをとって踏ん張り、揺れと急ブレーキに備えます。

以下の記事では、地下鉄で通勤・通学中に被災した場合の避難方法について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

【第8問】「緊急安全確保」「避難指示」「高齢者等避難」のうち、1番危険が迫っているのは「避難指示」である

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【解説】
もっとも緊急性が高いものは「緊急安全確保」です。その次が「避難指示」で、最後が「高齢者等避難」となります。

【発令の種類とその意味】

高齢者等避難危険な場所から高齢者等は避難
避難指示危険な場所から全員避難
緊急安全確保命の危険 ただちに安全確保!

最も緊急性が高いのが緊急安全確保ですが、基本的にはその前段階の「避難指示」で必ず避難してください。緊急安全確保が発令されてから避難し始めると、命が危険に晒されます。

【企業が行う準備編】企業が存続するために重要な準備クイズ

ここまでのクイズでは、従業員が自分自身の身を守るにはどうしたらいいか確認を行いました。

最後に、企業で働く上で重要な防災についてクイズを出します。あなたの所属する会社が被災地にある場合、受ける被害の大きさによっては、事業の存続そのものが不安定なものになります。そういった事態に備え、知っておくべき知識を見ていきましょう。。

【第9問】災害発生時など、有事の際の行動計画を表した文書をBCCという

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【解説】
BCCではなく、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)です。BCPとは、一言でいうと、有事の際の行動計画を表した文書のことをいいます。具体的には、企業が緊急事態に直面した場合に、損害を最小限に抑えつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするため、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画です。

ちなみに、「BCC」はTO(宛先)、CCの下の欄にあるもので、ブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)の略です。以下の記事では、BCPについて詳しく解説しています。

【第10問】予期せぬ災害によって被害を受けたシステムを復旧することをDRという


【解説】
DR(災害復旧)とは、予期せぬ災害によって被害を受けた、サーバーなどのシステムを復旧することを指します。災害などによってデータが破損した場合、どの地点まで戻ってデータを復旧しなければならないか、災害などによってデータが破損した場合はどの地点まで戻ってデータを復旧しなければならないかなどを考えます。
DRについては以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひあわせて参考にしてください。

【企業向け】防災クイズの活用方法

防災クイズは企業の防災教育において、従業員の防災知識や意識を高める効果的なツールとして活用できます。従業員にクイズを出題して防災の知識を高めたり、防災意識を高めたりする際に役立つでしょう。

また、クイズを従業員に配布すれば、従業員本人だけでなく家族も一緒に必要な知識を得ることができます。家族で防災に関する意識を高めてもらい、正しい知識を身につければ、実際に災害が起こった際にも慌てず対処できるようになるはずです。

正解を教えるのと同時に予備知識を伝えれば、さらに理解が深まります。定期的に新しいクイズを出したり、動画や画像を用いたクイズを出題したりし、普段から企業全体の防災意識を高めていきましょう。

従業員や従業員家族の安否確認は『安否確認サービス2』がおすすめ

災害が起きた際、企業はすみやかに従業員の安否確認を行う必要があります。そのようなときにおすすめなのが、安否確認システムです。中でも安否確認サービス2は、初期費用0円でスタートでき、災害時の安否確認をスムーズに行えます。

安否確認サービス2では、従業員のみならず従業員の家族の安否も確認できるため、それぞれが別の場所にいて連絡がつながらない場合も安心です。企業が「安否確認サービス2」を導入することにより、従業員に安心感を提供できるでしょう。

また、掲示板で対策指示を全員に共有したり、メッセージ機能で指示を伝えたりでき、安否確認後の指示もスピーディーに行えるのが特徴です。安否確認システムの導入を検討している方は、ぜひこちらからお試し利用の申し込みをしてみてください。

全問正解を目指して、何度も解き直してみよう!

クイズの正答率はいかがでしたか?わからないことや、初めて知ったことがあれば、ぜひ覚えておいてください。

有事の際、まずはじめにどのような行動をとるかが大切です。周りの状況を考えながら、最適な判断を下せるよう、日々防災についての情報にはアンテナをはっておきましょう。

災害にいつ巻き込まれるかは誰にもわかりません。みんなで助け合って乗り越えられるよう、普段周りにいる人とクイズを出しあってみてはいかがでしょうか。

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編集者:坂田健太(さかた けんた)

トヨクモ株式会社 マーケティング本部 プロモーショングループに所属。防災士。
2021年、トヨクモ株式会社に入社し、災害時の安否確認を自動化する『安否確認サービス2』の導入提案やサポートに従事。現在は、BCP関連のセミナー講師やトヨクモが運営するメディア『みんなのBCP』運営を通して、BCPの重要性や災害対策、企業防災を啓蒙する。