災害は予期せぬタイミングで訪れるものです。企業には従業員の安全を確保する義務があるため、平時からしっかりと災害に備えておく必要があります。
この記事では、今すぐ企業が取り組むべき対策を4つ紹介します。また、従業員一人ひとりが知っておくべき防災の豆知識も紹介するため、従業員の安全確保に役立ててください。
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目次
防災の知識や対策が従業員の命を左右する
企業には、従業員の安全を確保する責務があります。しかし、防災対策が十分でないうちに災害が発生すると、現場は混乱に陥り、適切な対応を取れません。たとえば、避難経路があらかじめ共有されていなければ、従業員が逃げ遅れてしまい、最悪の場合、命を落としてしまう可能性もあります。
このように、防災対策が不十分の場合、本来なら守れたはずの従業員の命を守れない恐れがあるのです。平時から防災の知識を身につけ、対策を講じることが企業に求められます。
今すぐ企業が取り組むべき防災対策
ここでは、今すぐ企業が取り組むべき防災対策を4つ紹介します。
- 避難先や避難経路を共有する
- 安否確認システムを導入する
- 必要な分の備蓄品を用意する
- オフィス家具を固定する
避難先や避難経路を共有する
災害時に従業員全員がスムーズに避難できるよう、避難先や避難経路を事前に共有しておくことが重要です。オフィス内の避難経路を確認し、建物の外に出たらどこに避難するのかを従業員全員で確認しましょう。
避難経路上に障害物がないか、避難先までの道のりが安全かなども事前にチェックが必要です。実際に避難経路を歩いてみて、問題点がないか確認しておきましょう。
安否確認システムを導入する
災害発生時に従業員の安否確認を迅速に行うために、安否確認システムの導入がおすすめです。安否確認システムとは、災害時に安否確認メッセージを一斉に通知するシステムのことです。
自動でメッセージを送信し、従業員からの回答結果も自動で集計するため、従業員の安否を確認できます。さらに、緊急対応できる従業員も把握できるため、その後の対応を早期に判断することが可能です。従業員の安全確保と、事業の早期復旧の両立につながるシステムといえるでしょう。
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必要な分の備蓄品を用意する
東京都条例第十七号 東京都帰宅困難者対策条例の第七条では、企業に3日分の備蓄品を用意するように努めなければならないと定められています。災害発生時には、従業員が帰宅できなくなる可能性があるため、必要な分の飲料水や食料、物資を用意しておきましょう。
備蓄すべき品としては以下のようなものが挙げられます。
- 飲料水(1人1日3リットル)
- 食料(アルファ米、レトルト食品、缶詰など)
- 毛布・保温シート
- 衛生用品(トイレットペーパー、ウェットティッシュなど)
- 医薬品(絆創膏、消毒薬、常備薬など)
- ラジオ
- 懐中電灯
- 乾電池・非常用電源
- 簡易トイレ
ただし、備蓄品を用意したまま放置していると、食料の賞味期限が過ぎてしまう恐れがあります。飲料水や食料には保存期間が設定されているため、定期的に期限を確認し、新しいものに取り替えましょう。
オフィス家具を固定する
地震の揺れで、オフィス家具の転倒したり落下物による負傷者が出たりしないよう、オフィス家具の固定は欠かせません。東京都防災ホームページでは、以下のような対策が紹介されています。
- 上下二段式の家具は上下を連結する
- 使用頻度の低いオフィス家具の扉は施錠する
- ガラスに飛散防止フィルムを貼る
- 重い物は下に収納し、棚の重心を下げる
- 時計や掲示板は落下しないように固定する
社内で共有すべき防災の豆知識11選
従業員が自宅にいるときにも、災害が発生する可能性があります。そのような事態にも、従業員が落ち着いて行動できるように、ここでは災害発生時に役立つ豆知識11選を紹介しま
す。自宅だけではなく、職場でも活用できるものもあるため、ぜひ参考にしてください。
避難時に役立つ豆知識
火災が発生した際には、避難時に有毒な空気を吸ったり、ガラス片や瓦礫などで足を怪我したりする可能性があります。そのような危険から身を守るためには、適切な対策が必要です。ここでは、安全に避難するための豆知識を2つ紹介します。
- ポリ袋があれば有毒な空気を吸わずに避難できる
- ポリ袋や硬いもので足を保護する
ポリ袋があれば有毒な空気を吸わずに避難できる
火事で発生する煙は一酸化炭素を含んでおり、避難時に煙を吸い込むことにより、命を落とす恐れがあります。有毒な空気を吸わずに避難するには、大きめのポリ袋の活用がおすすめです。
ポリ袋に新鮮な空気を入れて、口元に当てることにより、新鮮な空気を確保できます。煙を吸わずに避難する方法として有効であるうえに、ポリ袋1つあるだけで実行できるため、ぜひ覚えておきましょう。
ポリ袋や硬いもので足を保護する
避難する際に、ガラス片や瓦礫などを踏んで足の裏に大怪我を負うリスクがあります。靴を履いていても、ソールを貫通して怪我をしてしまう可能性があるのです。
踏み抜き防止インソールの入った防災用の靴があれば、足を保護しながら避難できます。しかし、災害発生時に防災用の靴がない場合には、以下のもので足を保護しましょう。
- 靴
- ポリ袋
- ひも
- 硬いもの
災害時には水道管の破裂などで、足元に水が溜まることがあります。靴が濡れないように、まず靴を履いた上からポリ袋を被せましょう。そして、踏み抜き防止のために、靴底に板などの硬いものを敷き、それをひもでしっかりと固定します。
断水時に役立つ豆知識
大地震が発生した際、水道管の破裂により、一定期間の断水生活を余儀なくされることがあります。そのような事態に備えて、断水時に役立つ豆知識を知っておきましょう。
- お皿にラップを覆って使用すると洗う必要なし
- 新聞紙とゴミ袋で簡易トイレ
- ティッシュペーパーやガーゼで歯磨き
お皿にラップを覆って使用すると洗う必要なし
断水時には食器を洗えないが、それでも綺麗なお皿で食事をとりたいものです。そこで役立つのがラップです。
お皿にラップをかけてから食べ物を盛り付ければ、食後はラップを捨てるだけで済みます。毎回ラップを取り替えるため衛生的であり、紙皿を使うよりも経済的です。
新聞紙とゴミ袋で簡易トイレ
断水時はトイレの水も流れなくなるため、排泄物の処理に困る人も多いです。そんなときは、新聞紙とゴミ袋を使った簡易トイレを作りましょう。
簡易トイレを作るのに必要なものは、以下の2つです。
- 新聞紙
- 大きめのゴミ袋
まず、便器にゴミ袋を被せ、その上から便座にもゴミ袋を被せます。続いて、便座の上に敷いたゴミ袋のなかに、細かく砕いた新聞紙を入れます。用を足したら、便座のゴミ袋の口を縛って捨てるだけです。
ゴミ袋を二重にすることにより、便器を汚さずに済みます。また、新聞紙が水分を吸収してくれるため、悪臭対策にもなっています。
ティッシュペーパーやガーゼで歯磨き
断水時にどうやって歯を磨けばいいのか、という疑問をお持ちかもしれません。そんなときは、ティッシュペーパーやガーゼを使った歯磨きがおすすめです。
ティッシュペーパーやガーゼを指に巻きつけ、歯のザラつきがなくなるまで歯の表面を拭いましょう。歯茎や舌も綺麗になるように拭い、少ない水ですすいだら完了です。
停電時に役立つ豆知識
災害時には、電線が切れたり、電柱が倒れたりすることにより、停電が発生することがあります。停電の復旧までに数日かかることもあるため、ここで明かりを確保する豆知識を知っておきましょう。
- 懐中電灯の上にペットボトルを置くと即席ランタン
- ツナ缶とティッシュで簡易ランプ
懐中電灯の上にペットボトルを置くと即席ランタン
停電時、部屋全体を照らすのに懐中電やスマホのライトだけでは心許ないという方も多いでしょう。そこで活躍するのが、ペットボトルを使った即席ランタンです。
即席ランタンは、たった3つのアイテムで作れます。
- 懐中電灯
- 500mlペットボトル
- 水
まず、ペットボトルに水を入れます。そして、懐中電灯の上にそのペットボトルを置くだけで、即席ランタンが完成です。
懐中電灯の光がペットボトル内で反射し、部屋全体を柔らかく照らしてくれます。もし懐中電灯が小さくてペットボトルを直接置けない場合には、コップに懐中電灯を入れ、その上にペットボトルを置くとよいでしょう。
ツナ缶とティッシュで簡易ランプ
ツナ缶とティッシュを使えば、簡易的なランプを作れます。ツナ缶に含まれるオイルが灯油の代わりとなるからです。
簡易ランプを作るために必要なものは、以下のとおりです。
- 油漬けのツナ缶
- ティッシュ
- ライター
- 缶切りなど、缶に穴を空ける道具
まず、ツナ缶の蓋の中心に小さな穴を空けます。ティッシュを細長く丸め、ツナ缶の高さの2〜3倍程度の長さでカットします。そして、ティッシュの先端を1cmほど出して、オイルに浸るようにセットし、ライターで火をつけたら完成です。
ランプの役目を終えたツナ缶は、通常通りに中身を食べられます。非常食としても役立つため、ツナ缶は常備しておくことがおすすめです。
食事の際に役立つ豆知識
災害時には断水によって、普段のように食器類を洗えない場合があります。そのような状況でも、衛生的に食器を使うための豆知識を2つ紹介します。
- 新聞とポリ袋で食器代わりになる
- キッチンバサミが包丁の代わりになる
新聞とポリ袋で食器代わりになる
大規模な災害時には、断水により食器が洗えなくなることがあります。また、地震の揺れで食器棚から皿が飛び出して、全滅してしまうこともあるでしょう。そのようなときは、新聞紙とポリ袋を使って簡易的な食器を作ることがおすすめです。
作り方はとてもシンプルで、新聞紙で作った食器の内側にポリ袋を被せるだけです。たとえば、コップなら以下の手順で作成できます。
- 新聞紙を三角形に折り、余った部分を折り込む
- 折り込んだ部分はそのままにして、新聞紙を開いて正方形にする
- 再度、三角形になるように対角線に沿って折る
- もっとも長い辺を短い辺に合わせて折り目をつける
- 折り目のついている角を折り目の先端にあわせて折る
- もう一方の角も同じように折る
- 上部の三角形の部分を外側に折り込むと、コップが完成
折りあがったコップの内側にポリ袋を広げれば、簡易的なコップの出来上がりです。ポリ袋が防水の役割を果たしてくれるため、汁物も入れられます。食事が終わったら、外側の新聞紙は再利用し、内側のポリ袋は処分しましょう。
キッチンバサミが包丁の代わりになる
通常の料理では、野菜を切るのに包丁とまな板を使うのが一般的です。しかし、大規模な災害時には断水によって、包丁やまな板を洗う水が確保できないこともあります。そのような場合には、キッチンバサミが大変役立ちます。
キッチンバサミを使えば、野菜を直接切れるため、包丁もまな板も必要ありません。使い終わったキッチンバサミは水で洗い流して拭き取るだけであり、簡単に清潔な状態を保てます。
ただし、衛生面を考慮して、調理に使うキッチンバサミは食材専用のものを用意し、他の用途には使わないようにしましょう。
就寝時に役立つ豆知識
大規模な災害が発生した際、日常生活のなかで当たり前に使用できていた布団が使えなくなることがあります。また、就寝時は無防備な状態であるため、適切な防災対策を講じておくことが重要です。
ここでは、災害時の就寝に関する豆知識を2つ紹介します。
- 新聞紙とポリ袋で即席布団になる
- カーテンを閉めて就寝する
新聞紙とポリ袋で即席布団になる
大規模な地震が発生した際、布団にガラスの破片が散乱してしまったり、布団を収納している押入れが開かなくなったりして、いつも使っている布団が使えなくなることがあります。そんなときは、新聞紙を使った簡易的な布団を作ってみましょう。
新聞紙を1枚ずつ丸めて、大きめのポリ袋のなかに詰め込んでいくだけで、あっという間に即席の掛け布団が完成します。新聞紙は保温性に優れているため、新聞紙の層の間に暖かい空気がたまり、寒さをしのげるのです。
足元が冷えて眠れないという場合には、新聞紙を詰めたポリ袋に足を入れてみてください。新聞紙の層に足が包み込まれて、ぽかぽかと暖かく感じられるはずです。
カーテンを閉めて就寝する
大規模な地震が発生した際、窓ガラスが割れて部屋のなかに飛散してしまうことがあります。そのようなとき、カーテンを閉めていれば、ガラスの破片が部屋中に飛び散るのを防ぐことが可能です。特に就寝中は無防備であるため、寝ている間に割れたガラスで怪我をしないよう、寝る前にはカーテンを閉めておく習慣をつけましょう。
カーテンを選ぶ際は、なるべく厚手のものを選ぶと、ガラスの飛散防止効果がより高まります。また、就寝時には窓側とは反対方向に頭を向けて寝るようにすれば、万が一ガラスが割れても、頭に直接破片が飛んでくるリスクを減らせます。
防災対策は企業と従業員の双方が取り組む必要がある
災害への備えは、企業と従業員の双方が取り組むべき重要な課題です。企業は避難経路の共有や安否確認システムの導入、備蓄品の用意などの対策を講じることが求められます。一方、従業員は防災の豆知識を身につけ、いざというときに冷静に対応できるよう準備しておくことが大切です。
災害は避けられないものですが、適切な対策を講じることにより、その影響を最小限に抑えられます。本記事で紹介した防災対策や豆知識を参考に、企業全体で防災意識を高め、災害に強い組織づくりに取り組んでいきましょう。