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その防災対策、会社のためになってる?出前講座を活用して、専門家に聞いてみよう!

「防災対策をしようと思っても、どこから着手したらいいかわからない」というすべての方へ。国土交通省が行っている出前講座をご存知でしょうか。

出前講座とは、国土交通省の事業や施策について、わかりやすく解説してくれる講座のこと。この機会を設けている理由は、皆さんの考えている意見や生の声を聞きたい、という考えがあるからだそうです。

今回は、企業が防災対策をする上でおすすめの出前講座について解説します。

「防災って何から始めるの?」を解決してくれる、全国どこでも無料で専門家に伺える出前講座


そもそも、国土交通省はどんな役割を担った組織なのでしょうか。その問いは国土交通省のホームページに書かれていました。

国土交通省は、国土の総合的かつ体系的な利用、開発および保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の発展並びに海上の安全および治安の確保などを担う官庁です。
中央省庁等改革の一環として、2001年1月6日に、旧4省庁(北海道開発庁、国土庁、運輸及び建設省)を母体として設置されました。より良い行政サービスの提供を目指し、総合的な国土交通政策を展開していくこととしています。
引用:国土交通省ホームページ 国土交通省について (1)国土交通省の役割

このように、国土交通省には国土全体の利用、開発および保全など、幅広い業務が存在しています。生活のいたるところで事業や施策が行われているはずですが、「実際はどんなことをしているの?」と、あまり想像できません。

そこで、国土交通省の「出前講座」があります。この講座は、同省の職員が知見を活かし、国民の興味や疑問、批判などにわかりやすく答えてくれるものです。小学生を対象とした入門編の講座から、専門家を対象とした上級編まで、なんと296(平成29年12月1日更新)もの講座が存在します。

次章では、防災に関する出前講座を一部ご紹介。そのあと、申し込み方法についても確認してみましょう。

地震、津波、噴火…ホントの防災知識を得られる防災出前講座


では、実際にどんな出前講座があるのか、防災力を高められる講座を一部ご紹介します。

*2017年12月1日最終更新の情報を活用しています。最新情報についてはこちらの国土交通省のホームページをご確認ください

必要な物資が届かない…。災害に強い物流システムの構築方法を学ぶ


東日本大震災では、多くの民間の物流施設(工場など)で荷崩れが起き、電源・通信手段が喪失。物流システムにも障害が発生し、復旧・復興に大きな影響を与えました。

いつもならコンビニエンスストアやスーパーには商品が多く並んでいるのですが、震災後は水、電池も、トイレットペーパーでさえ購入できない自体に陥っていたのです。

物流システムはなぜ機能しなかったのか。サプライチェーンの早期機能回復の確保方法や、迅速な支援物資物流の確保をどうやって実現するのか。その解を『災害に強い物流システムの構築』という出前講座で得ることができます。

おすすめの講座:
■【大学生以上】災害に強い物流システムの構築

これからの防災について、過去の災害事例に学ぶ


会社で防災対策をしているものの、「正しい対策ができているか判断ができない」と、不安になるときはありませんか。そんなときにおすすめの講座が『地震・津波災害の防止軽減に向けて』です。

今まで起きた地震や津波でなぜ甚大な被害が発生してしまったのか。過去の災害を紐解くと、これまでの災害対策の抜け穴と、これからの防災に対するたくさんのヒントが見えてきます。

さらに、そもそも地震、津波がなぜ発生するのかを理解したり、津波警報や注意報について理解を深めたりすることも可能です。それにより、防災に対する万全の対策を講じることができるでしょう。

おすすめの講義:
■【全ての層に対応】地震・津波災害の防止軽減に向けて

ゲリラ豪雨で、私たちの住むまちは沈没しないの?都市部における洪水対策とは


積乱雲の連続発生によって引き起こされる集中豪雨や、台風の影響による水害の影響も見過ごすわけにはいきません。2013年10月には伊豆大島で土砂災害が引き起こされます。この災害により、死者は36名、行方不明者3名という甚大な被害が発生しました。

都市部で集中豪雨に遭遇したとき、壊滅的な被害から回避するために、国はどんな対策をとっているのか。そのことについて理解できる講義が『【全ての層に対応】都市部における洪水対策について』です。

おすすめの講義:
■【全ての層に対応】都市部における洪水対策について

いざというときにどこに逃げるのか。災害発生時の安心材料、ハザードマップの作り方


さらに、集中豪雨が発生し、避難しなければならなくなったとき、自分の住んでいる地域にどのような影響が出るかがわからないと、安全に移動することができません。どんな被害が出るのかについてまとめられているものを、ハザードマップといいます。

洪水・津波・高潮などが発生したときに活用したいハザードマップについて、自社を中心にどのように作成すべきか、どうやって利用するべきかを学ぶことができる『【全ての層に対応】ハザードマップの利活用について』という講義もあります。

おすすめの講義:
■【全ての層に対応】ハザードマップの利活用について

時間に余裕を持って「出前講座」の問い合わせをしてみよう
防災に関して、25もの講義があります。では、実際にこの講座を活用したいとき、どうやって申し込めばいいのかを解説します。

【出前講座の利用についての概要】
出張対象:全国どこへでもお伺いします。ただし、業務の都合上などで東京近郊に限らせていただいている講座がありますのでご了承ください。対象:公共性・公益性のある団体・機関等(市民団体、学校法人、地方公共団体、公益法人等)が主催する講演等を対象としています。
ただし、営利を目的として講演を主催する場合、特定の個人や団体への利益が発生すると予想される場合、過去に違法行為を行った団体が主催する講演等については、お受けできません。また、業務 上の理由等の他、休日の講演で、担当講師の都合がつかないときは、出張をお断りする場合がある旨、あらかじめご了承ください。

経費:講演料は無料です。ただし、原則として旅費(交通費・宿泊費など)については、「国家公務員等の旅費に関する法律」に基づいてご負担いただいております。

講座の内容:「出前講座一覧PDF形式」(PDF形式)をご参照ください。

その他:公共性・公益性のある団体・機関等が主催する講演等において参加する方々との情報交換を行うという出前講座の本来の目的を逸脱すると考えられる場合は、依頼をお断りする場合があります。ご了承ください。

引用:国土交通省ホームページ 国土交通省 出前講座のご案内

以上のように、全国どこでも(講座によっては東京近郊のみ)、無料で講座を開いてくれるそうです。講座の内容を確認し、気になったものがあれば、問い合わせしてみましょう。

お申し込みの流れは以下の通りです。

①「出前講座一覧」の中から希望する講座名を選んでください。
※第三希望まで選択いただけます。
②「講師派遣申込書(国土交通省ホームページ 国土交通省 出前講座のご案内)」に必要事項をご記入いただきメールまたはFAXでお申し込みください。
なお、事前準備の必要もありますので、お申し込みは原則として講演希望日の一ヶ月前までにお願いします。
※FAXでお申し込みの場合、お電話にて到達確認をお願いいたします。
③お申し込み頂きました内容をふまえ、出前講座の実施の可否について窓口担当よりご連絡いたします。
④実施可能な場合、実施部局担当者とスケジュール・講演内容の詳細な調整や事務手続きを行います。
⑤決定した内容で講座を実施します。引用:国土交通省ホームページ 国土交通省 出前講座のご案内

実際に出前講座を応募する場合は、担当者の方が資料作成をするなど、開催まで1ヶ月以上かかる場合があるため、スケジュールには余裕を持って問い合わせをしましょう。わからないことなど、不明点があれば、担当まで問い合わせをとのことです。

なお、各地域の支分部局でも出前講座を行っています。詳細については国土交通省ホームページにて確認してみてください。

国土交通省 出前講座のご案内

国土交通省 総合政策局 政策課「出前講座」窓口担当
TEL 03-5253-8111(内線24216、24217)
FAX 03-5253-1548
Mail demaekouza(at)mlit.go.jp

まとめ

防災対策をしようと考えたとき、専門家の知見に触れることのできる「出前講座」はとても頼もしいもの。従業員の安全を考えると、正しい知識を身につけながら、地域に特化した防災対策を考えることが重要です。

防災に関する不安や疑問点は早めに解消し、会社や従業員など、すべての関係者のためになる防災を心がけましょう。

【出典】国土交通省

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