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【最新版】企業備蓄に向いている非常食はこれだ!オフィス防災EXPO2018レポート

企業向けの防災グッズやサービスが一堂に会するオフィス防災EXPO。オフィス防災をテーマにしているため、企業向けの非常食が多く紹介されています。

昨今の震災の影響から「企業は全社員の非常食3日分を備蓄しなければならない」という条例を定めている自治体もあり、非常食の備蓄は企業にとって必須になりつつあると言えるでしょう。

今回はオフィス防災EXPOに出展していた企業の非常食を一挙紹介します。非常食の購入や、再購入の際の見直しを検討している方は必読です!

味、保存年数、コスト、パッケージ……すべてをこだわり抜いた非常食が登場

最新の非常食のラインナップとメーカーの方のこだわりをお聞きしてきました。

【保存食を非日常から日常へ IZAMESHIシリーズ】杉田エース


杉田エースは、2016年の非常食グランプリ「美味しさ部門」で1位に輝いた実績を持っています。実績に違わず味のこだわりの強さは今回も健在。

「IZAMESHI 心まで温まる麺シリーズ 」は、きつね、ちから、カレーの3つのうどんを取り扱っています。缶にお湯を注ぐだけで、温かいうどんの出来上がり。手延めんのつるりとしたのどごしと関西風のだしのうまみが特徴です。賞味期限は3年。化学調味料無添加で体にやさしい作りになっています。

食べるのにお湯を注ぐ必要があるため、企業備蓄の非常食すべてをこれにするのは難しいかもしれません。が、会社の野外イベントでキャンプや登山をする場合に持って行って食べると、お腹も心もほっこりすること間違いなし。社員同士の絆もより深まるでしょう。

災害食大賞2018「うまみ部門」銅賞を受賞した「IZAMESHI スパイシーチキンカレー」は、辛さの中にしっかりとしたまろやかさがあります。まろやかさの秘密はヨーグルト。子どもでも食べられる辛さになっています。開封してそのまま食べられるので、企業はもちろん学校の備蓄用非常食にも向いています。賞味期限は3年。

【いつでもどこでも美味しい防災食シリーズ】アルファフーズ株式会社


「生きのびる食事ではなく、生き返る食事」をモットーに非常食を製造しているアルファフーズ株式会社。ローリングストック(非常食の保存期限が過ぎて新しく入れ替えること)時に、企業が子ども食堂に寄付した実績もあり、普段の食卓にも取り入れられる味付けとなっています。

今年のイチオシは、ハラール対応の「筑前煮」と「鶏と野菜のトマト煮」です。どちらも、肉は鶏肉のみを使用。消毒にアルコールを使用しない製造工場で作られた非常食なので、敬虔なイスラム教徒の方も安心して食べることができます。外国人の労働者が多く働く企業にぜひ取り入れていただきたい商品です。賞味期限は5年。

「筑前煮」、「鶏と野菜のトマト煮」ともに肉にも野菜にもしっかり味が染みこんでおり、噛み締めると思わず心がホッとします。栄養が偏りがちになる被災時に野菜が食べられるのも嬉しいところ。加熱、加水不要でそのまま食べられるのも心強いですね。

災害食大賞2018「防災安全協会賞」を受賞した「スティックバームクーヘン」。
片手で食べられる手軽さとしっとりとした口どけの良さが魅力です。災害時にひとまずエネルギーを補給したいときにうってつけの一品。賞味期限は5年。

【非常時でも明るい気持ちで おいしいごはんシリーズ】横浜岡田屋


明るくポップなパッケージが目を引くのは、横浜岡田屋が2017年10月にリリースした「おいしいごはんシリーズ」。横浜出身のアートディレクター、吉水卓さんがデザインしたパッケージには「非常時でも明るい気持ちでいられるように」という気持ちがこめられています。

ラインナップは海の幸、五目、野菜などの和風リゾットやカレーになります。災害時の非常食に使用されることの多いアルファ米よりも水分の消費が少ない、発芽玄米を使っているのが特徴です。水やお湯を加えずに、開けたらそのまま食べることができます。賞味期限は5年です。

ISO22000を取得している工場で製造しており、食物アレルギーにも対応しているのでどんな方でも安心して食べることができます。

【保存食も次のステージへ The Next Dekade】グリーンケミー


災害食大賞2018で「うまみ部門」金賞を受賞した「7年保存クッキー」は、場所を問わずに食べられる手軽さと保存期間の長さが特徴。長期保存ができるのは、加圧加熱殺菌によって衛生面での安全をしっかりと保っているから。「10年保存クッキー」も発売されており、他の非常食と比べて購入コストを大きく削減することが可能です。

7年保存クッキーは、チーズ、ココナッツ、パンプキン、10年保存クッキーは、プレーン、レーズン、抹茶とそれぞれ3つの味が楽しめるようになっています。

保存の耐温度域が-20℃~80℃と幅広いため、保存場所の環境に気を配らなくていいのも企業としては嬉しいところです。食物アレルギー特定原材料等27品目と貝類不使用なので、アレルギーを持って居る社員の方も安心して食べることができます。

【目指すは健康と安全のスペシャリスト 非常食セット】三和商事株式会社


「企業防災と言われても何をそろえていいのかわからない」「非常食やお水をバラバラに買うのは面倒」と思っている企業の防災担当者の方の心強い味方が三和商事株式会社です。

非常食やペットボトルの水を1人×3日分BOXに詰めた非常食セットは、災害時に1人につき1箱渡すだけでいいので、供給側の負担が軽くなります。BOXを従業員の数だけ購入すればよいので、バラバラに買った水や非常食が余ってしまうこともありません。

BOXのデザインがポップなので、インテリアを意識している企業のオフィスやホテルの宿泊部屋に置かれることもあるそうです。

まとめ

オフィス防災EXPOに出展していた企業の非常食は、味、コスト、保存年数が徹底的にこだわり抜かれたものばかり。

災害時のために備蓄するのにはもちろん、持ち運びやすく、そのまま食べられることを生かしてアウトドア行事などに持参してみるのもいいですね。

企業の備蓄として購入する際は、予算や従業員の数、勤務形態と商品のコストや機能を照らし合わせるようにしましょう。非常食は災害時の命綱。お腹を満たすだけでなく、気持ちもふっとやわらぐ効果があります。いざという時のために、まずは今日から非常食の備蓄を検討してみませんか?

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