近年、急速に進展するテレワークにおいて、従業員の勤務状況を把握することは大きな課題となっています。会社で働くのとは異なり、テレワークではお互いの顔を見たり、仕事をしている姿を常に見たりすることはできません。
しかし、監視をするといっても「従業員に不快な思いをさせるかもしれない」などと不安になる方も多いでしょう。そここの記事では、テレワーク中の監視の必要性とともに、メリット・デメリットを紹介します。また、監視に役立つおすすめツール5選も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
リモートワークにおける監視の必要性
リモートワークが普及する中、従業員の勤務状況を把握し、業務効率の向上や不正行為の防止を目的とした監視の必要性を感じている企業も多いでしょう。
テレワーク中の監視の必要性は、企業や従業員の状況によって大きく異なります。
監視が必要なケース
監視が必要なケースとしては、以下のような状況が挙げられます。
- 機密情報を取り扱う業務が多い
- 顧客情報などの個人情報を取り扱う
- 業務内容が不明確で成果が可視化しにくい
- 過去の勤務態度に問題があった従業員がいる
たとえば、社内の機密情報を頻繁に取り扱う場合は、ログ監視やPC監視などを行って不正や情報漏洩がないか確認する必要があるでしょう。また、同様に個人情報を扱うことが多いときにも監視が必要だと考えられます。
そのほか、成果が可視化しにくいマーケティングやブランディングを行う仕事、過去に勤務態度に問題があった従業員がいる企業なども監視を検討するのがおすすめです。
監視が不要なケース
監視が不要なケースとしては、以下のような状況が挙げられます。
- 従業員の自律性を尊重したい
- 柔軟な働き方を推進したい
- 成果が可視化しやすい
- 監視ツール導入によるコストや手間を避けたい
従業員の自立性を尊重したり、柔軟な働き方を尊重したりする場合は、監視の必要はないでしょう。また、動画編集やWebライティングなど成果物が上がるような職種の場合は、監視がいらないケースも多々あります。
また、リモートワーク中の監視にはツールの導入・運用などに費用がかかるため、コストや手間を省きたい場合は、監視の有無を慎重に検討する必要があります。
リモートワーク監視のメリット
リモートワーク監視には、以下のようなメリットがあります。
- 業務効率の向上
- 不正行為の防止
- 労働環境の改善
- コミュニケーションの促進
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
業務効率の向上
従業員の作業時間や内容を把握することで、サボタージュや非効率な作業を防止することができます。また、作業量や進捗状況を可視化すれば従業員自身の意識も高まり、業務効率を向上させることも可能です。
不正行為の防止
業務時間外でのパソコンの使用や、業務に関係のないWebサイトへのアクセスなどを監視することで、情報漏洩や不正行為を防止できます。とくに、機密情報や顧客の個人情報を扱うような業種の場合は、監視をすることで会社の信用を落とすリスクを下げられるでしょう。
労働環境の改善
監視によって長時間労働や休憩時間の不足などを把握できれば、従業員の健康管理や労働環境の改善につなげられます。「働きすぎ」を防ぎ、しっかりと休暇を取ってもらうことで業務の効率化も図れるでしょう。
テレワーク監視では従業員の「サボり」への監視に目が行きがちですが、中には頑張りすぎてしまう従業員もいます。監視を行うことで双方を把握でき、労働環境を改善できるでしょう。
コミュニケーションの促進
従業員の作業状況を共有することで、チーム全体の連携を強化できるのもメリットです。また、チャット機能などを活用すれば、よりリアルタイムなコミュニケーションを促進できます。企業側が各従業員の進捗を把握しておくことで、スムーズな連携につながるでしょう。
リモートワーク監視のデメリット
リモートワーク監視には多くのメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
- プライバシー侵害
- 従業員のモチベーション低下
- 導入・運用コスト
- 信頼関係の低下
メリット・デメリットの両方を把握し、適切な監視を行いましょう。
プライバシー侵害
従業員のPC画面やキー操作を監視することは、プライバシーの侵害につながる可能性があります。監視ツール導入前に従業員に十分な説明を行い、同意を得ることが重要です。企業側の独断で監視を行うと、大きなトラブルにつながるケースもあるので注意してください。
従業員のモチベーション低下
常に監視されていると感じると、従業員のモチベーションが低下する可能性もあります。監視ツールの導入目的について、労働環境改善のためであることを説明する必要があるでしょう。事前に説明をしておけば、監視をポジティブな方向に捉えてもらえるはずです。
導入・運用コスト
監視ツール導入には、初期費用やランニングコストがかかります。導入前に、コストと効果を十分に検討する必要があるでしょう。また、監視を行う人材の選定なども同時に行い、適切に運用できるか確認しておくのがおすすめです。
信頼関係の低下
従業員は企業に監視をされることで、「信頼されていない」と感じる可能性があります。監視にはサボりを防ぐ目的もありますが、あくまでも適切な労働環境を整えるために行うものだと説明し、信頼関係が低下しないように注意しましょう。
信頼関係を低下させないためには、事前の説明が必須です。従業員に十分納得してもらった上で、監視を検討してください。
リモートワークを監視する方法
リモートワークを監視する方法としては、「PC監視ツール」の利用が挙げられます。PC監視ツールとは、PCの稼働状況や操作内容を監視するためのソフトウェアです。リモートワークが普及する中、従業員の勤務状況を把握するために利用されるケースが増えています。
ツールを活用すれば、在宅での仕事であっても稼働状況が監視でき、何かトラブルがあった際もログの確認ができて非常に便利です。導入や運用に費用はかかるものの、効率よくリモートワークの監視が行えるでしょう。
リモートワークにおすすめなPC監視ツール5選
リモートワークにおすすめなPC監視ツールは、以下の5つです。
- みえるクラウド ログ
- SKYSEA Cilent View
- LANSCOPE CAT
- MITERAS仕事可視化
- Qasee
ここでは、それぞれのツールについて特徴や料金を見ていきましょう。
みえるクラウド ログ
みえるクラウド ログは、セブンセンスマーケティング株式会社が提供する、PC操作ログと作業画像の取得・分析によって、テレワーク時の「社内の見える化」を推進するログ管理システムです。
PC操作ログの取得・分析や定期的な作業画像の取得のほか、習得したデータをダッシュボードによって可視化する機能なども搭載されています。また、個人の業務状況や部門全体の業務状況をレポートとしてCSV形式で出力できるのも特徴です。
【料金プラン】
- 初期費用:110,000円
- 月額費用:33,000円(固定)※31台以上の場合は1,000円/台
SKYSEA Cilent View
SKYSEA Client Viewは、Sky株式会社が提供する情報漏洩対策とIT運用管理を支援するソフトウェアです。クライアントPCやIT機器、ソフトウェア資産を一元管理することで、情報漏洩やリモートワーク時の監視ができます。
PCの操作ログを記録・管理して作業内容を把握できるほか、ログの追跡や操作によって情報漏洩の原因を突き止められるのが特徴です。また、PCの電源ON・OFFの状況やPCの操作ログを集計でき、リモートワーク中の従業員の作業時間を常に確認できます。
【料金プラン】
- 要問い合わせ
LANSCOPE CAT
LANSCOPE CATは、エムオーテックス株式会社が提供するツールです。各ユーザーのPCの稼働状況を記録し、保管してくれます。情報漏洩の可能性があると判断された行為に関しては、画面に警告を表示してリスクを下げることも可能です。
また、操作ログの分析機能も備わっており、各PCの操作状況を色分け表示によって可視化してくれます。 リモートワークの監視において、IT資産管理や情報漏洩対策に力を入れたい企業におすすめです。
【料金プラン】
- 要問い合わせ
MITERAS仕事可視化
MITERAS仕事可視化はパーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する、従業員のPC利用状況やアプリの使用状況を確認できる監視ツールです。働きすぎや過度な残業などがないか逐一チェックできるため、勤務状況の改善や適正化に役立ちます。
また、PCログの可視化によって仕事の状況を正しく把握したり、勤怠の乖離チェックを行ったりすることも可能です。労働時間の把握や作業内容の可視化がしやすく、勤務状況の改善を図りたい企業に向いています。
【料金プラン】
- タイムレポートプラン:月額210円/1ユーザー ※5,000名未満での利用は別途初期費用発生
Qasee
Qaseeは、Qasee株式会社が提供するPC操作ログと作業画像の取得・分析によって、テレワーク時の「社内の見える化」を推進するログ管理システムです。「いつ」「どこで」「だれが」「何を」したのかを詳細に記録でき、業務内容の可視化ができます。
作業画像の取得やダッシュボード機能なども搭載されており、リモートワーク中の監視にはピッタリなツールです。プロジェクトや業務毎の正確な工数管理ができ、業務コストを把握しやすいでしょう。
【料金プラン】
- 要問い合わせ
リモートワーク監視ツールを選ぶポイント
リモートワーク監視ツールを選ぶ際には、以下のポイントを考慮する必要があります。
- 監視機能
- 導入・運用コスト
- セキュリティ
- 操作性
それぞれについて、詳しく解説します。
監視機能
機能面については、必要な監視機能が備わっているかどうかを確認することが大切です。主な監視機能としては、PC画面やキー操作の監視・勤務時間の記録・Webサイト閲覧履歴の記録・アプリの利用履歴の記録などがあります。
導入・運用コスト
費用面に関しては、初期費用やランニングコストを比較検討しましょう。自社の予算に合わせたツールを選ぶのはもちろん、従量課金や買い切りなど料金体系にも注目して選ぶのがおすすめです。多くのツールでは、月額課金制やライセンス購入制が採用されています。
セキュリティ
セキュリティについては、適切な対策が施されているかどうかを確認してください。主なセキュリティ対策としては、データ暗号化・アクセス制御・ログ管理などがあります。自社の管理体制に合わせたものが備わっているツールを選びましょう。
操作性
社内で使用するツールを選ぶ際には、操作性が重要なポイントとなります。見やすいインターフェースで、直感的な操作で使用できるツールを選びましょう。スムーズな導入を行うためにも管理者だけでなく、従業員も使いやすいツールかどうか確認します。
リモートワークを監視する際の注意点
リモートワーク監視ツールは、適切に活用すれば業務効率の向上や不正行為の防止などに役立ちます。しかし、一方でプライバシー侵害や従業員のモチベーション低下などの懸念も指摘されているため注意が必要です。
ここでは、リモートワークを監視する際の注意点について見ていきましょう。
監視の目的を明確にする
リモートワーク監視は、従業員を監視するためではなく、業務を円滑に進めるためのツールであることを常に意識する必要があります。監視の目的が不明確だと、従業員は監視されていると感じ、ストレスや不安を抱えてしまう可能性があるでしょう。
従業員に事前に説明する
リモートワーク監視ツールを導入する前に、従業員に監視の目的や範囲、収集したデータの利用方法などを事前に説明する必要があります。丁寧に説明をした上で、同意を得ることが重要です。説明が不十分だと、プライバシーを侵害されたと感じてしまう可能性があるでしょう。
監視範囲を限定する
常にすべての行動を監視するのではなく、業務に関係する範囲のみを監視するようにすると、従業員のストレスを緩和できます。たとえば、PC画面やキー操作、勤務時間などの監視に留めれば、プライベートな通信内容などを必要以上に監視することを避けられるはずです。
監視ツールで従業員を見守ろう
今回は、リモートワークを監視する際に便利なツール5選とともに、監視のメリット・デメリットなどを詳しく紹介しました。監視をすれば業務の効率化や勤務状況の改善につながるが、プライバシーへの配慮などに注意しなければなりません。
監視ツールを導入する場合には、本記事で紹介した注意点やデメリットなどを踏まえ、適切な運用を心掛けることが大切です。
また、リモートワークにおいては災害発生時の安否確認が難しい点が課題として挙げられています。万が一の際、スムーズに安否確認や指示出しを行いたいと考えている場合は、『安否確認サービス2』の導入がおすすめです。ぜひ、あわせて導入を検討してはいかがでしょうか。