防災・BCP・リスクマネジメントが分かるメディア

【大人のための防災クイズ】被災後、生き抜くための10の知恵

「近い将来、大地震や噴火が発生するだろう」

最近、テレビや雑誌、ニュースなどで耳にする機会が増えてきたように思います。そのため、危機意識を持って、非常食や懐中電灯など、防災グッズを備え始めた方もいらっしゃるかもしれません。

防災グッズを用意し、万が一の事態に備えることはとても良いことですが、その前に、正しい防災の知識は身についているのでしょうか。たとえばもしもエレベーターに乗っているときに被災したら、家族と連絡を取りたいと思ったらどんな行動をするべきなのか、決めていますか?

そこで今回は、知っておくべき『防災』の基本事項をクイズ形式でご紹介。自分の身はもちろん、周りにいる大切な人の命を守れるよう、全問正解を目指してみましょう。

目次

【防災編】来たる災害に向け、最低限やっておきたい準備編

ここでは防災の基本となるクイズを3つ出題します。どのクイズも、オフィス防災を考える担当者であれば、知っておきたい事項ばかり。まずは防災の基本を確認してみましょう。

【第1問】大人1人に必要な水は1日3リットルです。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:○
【解説】
大人1人に必要な水は1日3リットルです。私たちの身体は、6~8割を水が占めています。体重の約6%の水分が失われるだけで、頭痛やめまいなどの症状に襲われ、さらに10%まで失われると、筋肉の痙攣や意識障害などの重大な事態に陥ることがあるのです。[/toggle]

【第2問】生命線である、水や食糧は、1日分あればいい。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:×
災害発生直後は、支援物資が届くまで時間がかかることを想定し、最低でも3日分、できれば1週間分の水と食糧を備えましょう。

なぜ3日間(72時間)か。それは、3日間が、生存率が急激に低下する分岐点となっているからです。このことを”72時間の壁”といい、救出・救助のデッドラインを表す言葉として使われています。

また、東京都が定めている「帰宅困難者対策条例」では、企業は従業員を3日間オフィスに滞在させる必要があるとしています。それにより、3日分の水や食糧を用意するのは、地震による二次災害が落ち着くまでに最低でも3日間はかかるということと、負傷者の救出・救助活動の妨げにならないようにするためという理由もあるのです。

参考:72時間の壁を超えるには?災害時、社員を守るために企業が準備すべき7つのこと
2016年で一番美味しい非常食が決定!第一回「日本災害食大賞」レポート【防災EXPO2016】[/toggle]

【第3問】オフィスでは、避難経路が確保できるよう、家具や什器を置く間隔は1m以上確保する。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:×
最低でも1.2m以上確保しましょう。これは、建築基準法で定められていることで、オフィスの主要通路の幅は一般的に肩幅が広い成人男子2人が、余裕を持たせてすれ違えることが基本となっています。

参考:「もっと整頓しておけば」を防ぐためのオフィス防災の基本[/toggle]

【被災後】もし震災にあったらどうする?自分の身を守る5つのヒント

もし、災害に遭遇したら……。自分の身を守るには、とっさの判断が命取りになります。そこで、非常事態の連絡方法や、エレベーターに乗っているときにどうしたらいいのか、考えてみましょう。

【第4問】家族がはなればなれのとき、大きな地震が起きました。みんなの安否を確認するため、携帯電話で連絡します。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:×
災害に遭遇したら、まずは家族の安否をスマホやメール、SNSなどで確認しましょう。しかし、災害が発生すると、被災地への電話が大量に殺到し、回線が混雑することによりつながりにくい状況に陥ります。

連絡がとれなかったときのために、家族みんなが集合する場所はどこにするか、決めておきましょう。家にいるとき、会社・学校にいる場合など、場面ごとに決めておくことをおすすめします。[/toggle]

【第5問】NTTの災害用伝言ダイヤルの番号は171である。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:○
通信各社は「災害用伝言ダイヤル」を活用しましょう。災害用伝言ダイヤルとは、地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供される声の伝言板です。

【災害用伝言ダイヤルの使い方】
①1 7 1 をダイヤルします。
②ガイダンスに従って、録音の場合は 1 を、再生の場合は 2 をダイヤルします。(暗証番号を付けて録音・再生を行うこともできます。)
③ガイダンスに従って、連絡をとりたい方の電話番号をダイヤルします。(03等の市外局番で始まる電話番号の場合、市外局番から ダイヤルします。)
伝言を録音・再生することができます。

参考:総務省 災害用伝言サービス[/toggle]

【第6問】エレベーターに乗っているとき、大地震が起きました。そこで、外に出るために1階を押しました。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:×
地震感知器が揺れを感知すると、エレベーターは最寄り階に自動停止します。着床後、自動的にとびらが開くので、速やかに避難しましょう。

ただし、強い揺れが起きると、エレベーター塔内にある電気ケーブルやレールが損傷し、中に閉じ込められてしまうことがあります。

そうなる前に、地震を感知したらすべての階のボタンを押し、最初に止まった階でエレベーターから降りるようにすることをおすすめします。

参考:株式会社 日立ビルシステム 災害時のQ&A[/toggle]

【第7問】地下鉄にいるとき、大地震が起きました。立っていたため、車両の中央に移動します。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:○
地震の揺れを感じたら、立っているときは窓ガラスから離れ、車両中央に移動しましょう。

地震の揺れを感じたら、まずは割れる危険性のある窓ガラスからなるべく離れましょう。できるだけ車両中央の手すりや吊り革につかまり、両足でバランスをとって踏ん張り、揺れと急ブレーキに備えます。

参考:【首都直下型地震は70%の確率で発生】地下鉄で通勤・通学中に被災したとき安全に避難する方法[/toggle]

【第8問】「避難指示(緊急)」「避難勧告」「避難準備・高齢者等避難開始」のうち、1番危険が迫っているのは、「避難勧告」である。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]答え:×
もっとも緊急性が高いものは「避難指示(緊急)」です。その次が「避難勧告」で、最後が「避難準備・高齢者等避難開始」。

【発令の種類とその意味】
避難準備・高齢者等避難開始 
避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難を開始しましょう。その他の人は、避難の準備を整えましょう。
・避難勧告
速やかに避難場所へ避難をしましょう。外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難をしましょう。
・避難指示(緊急)
まだ避難していない人は、緊急に避難場所へ避難をしましょう。外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難をしましょう。参考:内閣府 避難勧告等に関するガイドラインの改定(平成29年1月31日)

[/toggle]

【強固な備え】企業が存続するために重要な2つの知恵

自分自身の身を守るにはどうしたらいいか、確認することができました。

最後に、企業の一員として考えてみましょう。あなたの所属する会社が被災地にある場合、受ける被害の大きさによっては、事業の存続そのものが不安定なものに。そういった事態に備え、考えておくべき方法があります。

【第9問】災害発生時など、有事の際の行動計画を表した文書をBCCという。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]正解:×
BCCではなく、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)です。

BCPとは、「企業が緊急事態に直面した場合に、損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするため、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画」のこと。一言でいうと、有事の際の行動計画を表した文書のことをいいます。

ちなみに、「BCC」は、TO(宛先)、CCの下の欄にあるもので、ブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)の略です。

参考:BCPとは? 便利なテンプレ集3選と、管理手法であるBCMまでを一挙解説
事業継続計画書(BCP)を1時間で作成しよう![/toggle]

【第10問】予期せぬ災害によって被害を受けたシステムを復旧することをDRという。○か、×か?

[toggle heading=”h5″ title=”クリックして解答をチェック!” ]正解:○
DR(災害復旧)とは、予期せぬ災害によって被害を受けた、サーバーなどのシステムを復旧することを指します。

災害などによってデータが破損した場合、どの地点まで戻ってデータを復旧しなければならないか、災害などによってデータが破損した場合、どの地点まで戻ってデータを復旧しなければならないかを考えます。

参考:DR(ディザスタ・リカバリ)について徹底解説!BCPとの違いは?[/toggle]

全問正解目指して、何度も解き直してみよう!

クイズの正答率はいかがでしたか。わからないことや、始めて知ったことがあれば、ぜひ覚えておいてください。

有事の際、まずはじめにどんな行動をとるかが大切です。周りの状況を考えながら、最適な判断を下せるよう、日々防災についての情報にはアンテナをはっておきましょう。

災害にいつ巻き込まれるかはわかりません。みんなで助け合って乗り越えられるよう、普段周りにいる人とクイズを出しあってみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

YouTube
Facebook
Twitter
SHARE